MUP Week29 債券投資について Part2
皆さん、こんにちは!
今回は前回の続きです。債券投資と定期預金の主な違いは主に3つあります。
1.定期預金と債券投資の違い
まず債券投資の場合、投資金額を回収するまでの返還日までの日に急にお金が必要となる時があります。この場合、債券は売却する事でお金を得ることができます。
定期預金の場合、急にお金が必要な時、解約しなければなりません。場合によっては解約時に解約料がかかるため、利益がプラスに働くことはありません。
2.定期預金と債券投資の違い:その2
債券は価格変動があります。つまり、債券を売却する際、その価格は相場の変動によって決まります。つまり、債券の発行日では価格が高いのに対して、償還日では価値が下がっているということもあります。
一方で定期預金は価格変動はありません。
3.定期預金と債券投資の違い:その3
債券は金利の変動はありません。債券を売るその時まで利子は貰える事ができます。売却時までに受け取り続ける利子の事を経過利子といいます。
一方で定期預金は金利が変動します。
4.定期預金と債券投資の違い:その4
債券はデフォルト、いわゆる債務不履行といい、銀行が潰れた場合元本保証はされません。
一方で定期預金は銀行が潰れた場合でも元本保証はされます。
これを聞いて皆さん、怖いなと思った方いらっしゃると思います。
デフォルトについて
国債を買う際、国が破綻するのではないか、と思ってる方!
アルゼンチンを例に挙げてみましょう。
明日、国が破綻すると分かった時、アルゼンチンの市民はお金を引き出す為に銀行に行列が出来ました。これにより銀行の機能が崩壊し、国より先に銀行がつぶれました。
つまり、ここで申し上げたいのは国が破綻する時、銀行の方が早く破綻するということです。
また国債の所有割合として銀行が多くを占めているため、債券を買うことは定期預金を行う際のリスクより少ないと言えます。
利率
では国債と定期預金を金利で見てみましょう。
- 個人向け国債:0.05%
- 銀行預金金利:0.01%
利率も国債のほうが良く、リスクも定期預金より低い
どちらが皆さんは投資したいですか?
債券について
まず債券には3種類あります。
- 国債:国が発行している債券
- 地方債:地方自治体が発行している債券
- 事業債:企業が発行している債券
また利子の支払方法についても3種類あります。
例えば、年利5%に1000万円を投資した場合、、
- 年利:1年後に50万円もらえる
- 半年:半年ごとに25万円もらえる
- 月利:1一か月ごとに4.2万円もらえる
利子の受け取り方:二種類
- 利付債:毎年ごとか半年ごと、月毎に利子が貰えて償還日に投資額が返金される。
- 割引債:最初に安値で投資し、償還日に投資額より多い額が貰える。
つまり、利付債は利子が定期的に償還日までに少しづつもらえるのに対して、
割引債は利子はもらえない代わりに最初の投資額が少し安く、償還日には投資額より大きい価値が約束されているということです。
債券価格について
- 新発債:新規に発行された債券:発行元が年利と発行価格が決められる
- 既発債:既に発行された債券:価格は市場が決める。つまり時価格
どうやって債券を選べばいいのか?
これは簡単です。二つです。
リスクと期間で決めてください。
まずリスクについてです。
勿論、利息が高ければリスクが高く、利息が低ければリスクは低いです。
低い | 利息 | 高い |
---|---|---|
低い | リスク | 高い |
AAA,AA,A | 評価 | BB,BBB |
続いて期間についてです。
低い | 利息 | 高い |
---|---|---|
短い | 償還日までの期間 | 長い |
期間が長い換金できないため嫌がる人が多いのに加えて、期間が長いと企業の信頼がない限り、償還日までに存続日出来ているのかなどといった不安がある為、長期は完全に安全といえません。
大企業が債券を発行するのは何故か
国が株を購入してくれるため、金利を安くして債券を発行できるからです。
お金があるのにお金を集めようとするのは、ETFの株価上昇自体は政府が好景気に見せようとする自作自演で毎年株を購入している為で、暴落を恐れた企業は年利が安い内に資金集めを行っていこうという考えです。
外国債券について
外国の債券を買うことはリスク分担にもなります。
例えば、1ドル=100円の時、
1.外国が発行した債券が償還日が10年後で価格は1万USDで年利2%だとします。
2.これを購入するには日本円で1万ドル×100円=百万円投資する事になります。
3.この債券を購入した場合、一般的に毎年2万円が貰え、これが10年間続き計20万円が貰える事になります。
4.崩していうと毎年200ドルが利子としてもらえ、1ドル100円の状態で百万円が貰えます。
しかし、レートが変動し1ドル120円になったとき、貰える利子は毎年200ドルで変わりませんが、レートが120円になったため、120円×200ドル=24000円となり、結果的に元々の金利の額である20000万円から4000円プラスになります。
つまりドルが下がっても貰える利子の額は変わらず、ドルが上がってもプラスに転じるということです。
いかがでしょうか?国債についての知識がついたと思います。
次回はWeek30投資信託についてです。ご精読ありがとうございました。