MUP Week31 株式投資 Part1
皆さん、こんにちは!
今回は遂に株式投資についてです。まず、株式投資についてです。株式投資は未来のためにやるイメージがありますが、実際は今のためにやるものです。
1.株式投資の由来
株式投資は、オランダの東インド会社の胡椒の貿易で使われたことから始まりました。
船で胡椒を東南アジアに向けて運ぶ時、以下のリスクがあります。
- 海で海賊によって胡椒が滞ってしまう
- 嵐などで船が沈む
そこでリスクを分散するために儲けを共有する代わりに負担代金としてお金を募集しました。
この時預った証明として、証明書を発行しました。これが今でいう株券です。
この株券が儲けが出た時の配当する割合となります。
これが株式会社の誕生です。
2.株の発行
例えば、資本金100万円で発行株数が100株だとした場合、
株価は一株1万円となります。
この株価は中小企業であれば自由に値段の設定を行う事ができます。
3.未上場企業について
まず未上場企業の場合、経営がガラス張りになっていません。その為、内部がブラックになっています。
その為、上場すると基本的に株価が上昇する為に未上場企業は
「上場予定である」や「売上が凄い」「特許が凄い」などと謳っています。これにより株価を上げようと試みます。しかし、中身は空っぽというように上場を謳った詐欺が横行しています。
これを防ぐために次のようなシステムが存在します。
4.Due Deligence
未上場企業の株価は言い値になってしまうために、信用に欠けています。
そこで投資家が安心して投資できるように投資家は第三者機関に企業価値の査定や法律に関する資産についての調査についての依頼します。財務諸表の開示など
この調査を Due Deligence といいます。
しかし、企業側も投資家たちに投資を行ってほしいわけです。この調査自体は毎回、手間と費用がかかります。
そこで双方の需要を満たす為にある一定の基準を設け、この基準をクリアした企業のみに登録させる日本取引所、いわゆる会員制クラブのような制度を作りました。
その基準ごとに段階があり、基準が厳しくなればなるほど、登録できる企業も限られてくるわけです。
易 | 容易 | 難 |
---|---|---|
ジャスダック、東証マザーズ | 東証二部、東証一部 |
4.IPO (Initial Public Offering)
未上場企業が上場し、投資家に株式を取得させる事をIPOといいます。
上場するとDue Deligenceなしで投資家を集めやすくなります。
そして上場すると経営状態を公開する義務があります。これをIRといい、見えない経営状態が見える化します。
ここでは営業状態、投資状態、財政状態を把握できます。
これらの企業の情報が市場に集まり、投資家と市場で取引がされます。
5.上場のメリット
1.上場することで社会の信用が格段に上がります
2.資金調達が容易になります。
3.創業者に利益が多く入ります。
6.上場のデメリット
1.上場継続に費用がかかります。
2.Due Deligenceの為の監査法人の費用、株主総会の手間、IRの手間
3.投資家の要求によって経営について長期的な視点が難しい
4.幅広い株主の株主の実現
5.買収リスクが上がります
7.株主
企業の株式を保有している人を株主といいます。起業は定期的に株主へ利益分配や役員の選出について会議を行います。これを株主総会といいます。
特に就活生は起業の株主構造を見た方がいいでしょう。これによりボーナス、給与面が上がりやすいかどうかが分かるからです。
株主側から見れば、企業が倒産しても0になるだけで責任は負わなくて済む為、投資家としては得なわけです。
8.株式で利益を得る方法
- 株式配当:株は保有株数と配当価格によって配当額が変わります。
- 株主優待:株を持つ人が多いと株価が下がるため、企業としては投資家に株を保有し続けてほしいがゆえに、保有を継続させる為の施策を行います。
- キャピタルゲイン:株式の購入時に買った額よりも高い価格になった際に売却をして利益を得ることです
- キャピタルロス:株式購入時よりも株価が下がり、損切で売却することことです
9.株式投資を行う際の指標
ここで質問です。サイコロを5回振りました。奇数が出たのが、4回です。もう5回サイコロを振るとします。次に偶数が出る確率は何ですか?
勿論、答えは1/2ですね。
つまり、何が言いたいかというとサイコロを5回振って、4回奇数が出たからと言って、次に偶数が出るとは限らないわけです。
株で言えば、購入時の株価より株が下がった時、下がったから損切にするという判断要素にしてはいけません。何故ならこれは感情論だからです。
重要なのは、今の株価が株式会社の状況に見合っているかという事です。
10.株は空売り
よくあるのが、安い時に買って株価が上昇した時に売却して儲かる、これはよくあると思います。実は他にも方法はあります。
例えば、
1.ある株式会社があり、皆さんが株価100円の時に証券会社から100株を借りたとしましょう。基本的に返還日は半年後です。
2.次に購入時と株価が変わらない時にこの株式を売却し、ここで1万円を得ます。
3.次に株価が100円から70円に下がった時に、この株価を購入します。総額7000円です。
4.そして返還日までにこの株式100株を証券会社に返します。
5.結果、利益が3000円残ります。
このように株価が上昇しても下がっても儲かるわけです。
株式投資に必要な3原則
ここで最も重要なのは三つです。
- 情報:何の銘柄の株を買うのか、売るのかという情報
- タイミング:いつ購入、売却するのか
- 方法:どんな方法で売るのか、買うのか
これを次回にご説明させていただきます。ここまでご精読ありがとうございました。
次回はWeek32 株式投資 Part2