MUP Week32 株式投資 Part2
皆さん、こんにちは!今回は前回の続きである株式投資に必要な3要素からです。
- 情報
- タイミング
- 方法
では一つ一つ見ていきましょう。
1.情報
まず、判断する基準として、
- 今後、伸びる市場なのか
- 市場獲得のためにどんな事業や投資をしているのか
- その行動を数値化した時、伸びしろがあるのか
こういった事をIRやニュースを通して投資判断の基準にしていきます。
では、このニュースやIRにどう結び付けていくのか、を説明していきます。
2.判断の流れ
- 時事ニュースを通して、市場の成長における可能性を見る
- その市場の中で独自調査で成長しそうな企業を発見
- 調査で競合などを把握
- IRで財務状況の把握をする事で経営状態を理解する
結論として、長期的に上がる株であれば短中期的にも上がる確率が高いという小さい指標ができます。
この小さい指標は全てチャートに表わされています。
そこでここからはこのチャートを理解する為に、用語の説明から行っていきたいと思います。
3.時価総額
時価総額とは株価に発行株式数をかけたものを言います。
投資家の思考は次のような流れです。
「企業が100億円儲かった。」→この事実から発行株数100株の場合、一株当たり1億円儲かったという事になる。
例えば、
- 売上100万円稼ぎました
- 30万円の経費が出ました。
- 70万円の利益が残りました。
- 資産は70万円です。
EPSとPERは会社が出す利益に対して今の株価が買い時なのかどうか
PBSとPBRは会社が持っている資産に対して今の株価が買い時なのかどうかを決める判断材料です。
1.EPS:Earning per share 一株当たりの純利益
ある企業の純利益が2000万円で発行済み株式数が10万株だとすると
EPS (一株当たりの純利益):純利益 2000万円 ÷ 発行済み株式数 10万円=200円
つまり、一株当たりの純利益は200円となります。
この一株当たりの純利益は本来、株主に回るべきお金です。しかし、会社にも利益を残さなければいけない為、株主総会でこの割合を決めます。
これを一株当たりの配当といい、これが株主への配当となります。
ex: EPS:15.58
一株当たりの配当:8.86
会社に残すお金:15.58-8.86=6.72 となります。
2.PER:株価収益率 期待と実績の差を表す数字
例えば、10000円売上あり、株数が100です。
EPSは100円、しかし、実際の株価は2000円だとすると
ここでの差は1900円でEPSの20倍です。この実績と期待の差をPER 株価収益率といいます。
PERが下降:一株当たりの利益が上昇し、期待値との差が縮まるパターン
ここでは会社が頑張って利益を生み出しているのにも関わらず、誰も知らない場合お買い得です。
PERが下降:一株当たりの利益が一定でも、株価が下がるパターン
利益の安定性は見込めるのに期待されていない場合、お買い得です。
つまり、
株価÷EPS= PER
日本の上場企業では15倍が平均です。将来、有望な業界は期待値が高い分、PERも高くなります。
PERを見る事で次のパターンが考えられます。
PERが低い:収益率が高くなった or 期待が下がった つまり、割安
PERが高い:収益率が低くなった or 期待が上がった つまり、割高
こういう仮説が重要になってきます。
3.BPS:一株当たりの純資産
BPSとは簡単に言えば、今すぐ会社が潰れた場合一株あたりに返ってくるお金の割合です。
純資産とは内部留保や前年度もの利益がある返済する必要のない資産です。
純資産が1億円で発行済み株式数が10000株の場合、
一株当たりの純資産は1万円となります。これは普通です。
しかし、一株当たりの純資産が1.5万円の場合もあります。この時0.5万円は期待値となります。
一方で一株当たりの純資産が0.5万円の時、非常に危ない状態を意味します。
資産が多ければ多い企業ほど安全性があり、潰れるリスクが少ないと言えるからです。
大規模な災害や景気転落、為替変動によるコスト増大の発生などで企業の状態が危ない時、
一株を多くの資産で支えている企業と一株を少ない資産で支えている企業とでは
圧倒的に一株を多くの資産で支えている企業の方が安定します。
つまり、BPSが150円で株価が300円の時、リスクとして150円がかかるということになります。
今回はここまでです。次回にまた、お会いしましょう。
ここまでご精読ありがとうございました。次回はWeek32 株式投資 Part3です。