MUP Week32 株式投資 Part3
皆さん、こんにちは!今回は前回の続きである株式投資についてです。
PBR:一株当たりの純資産に対する株価の正当性の指標
PBRとはBPSに対して株価がどのくらい差があるのかを表したものです。
例えば、純資産100万円で100株発行済みの株式会社があるとすると
BPSは1万円です。
この時、
- 株価が2万円の時、+1万円は期待値でこれは一般的です。 PBR:2倍
- 株価が1万円で定価ですが、市場では定価はあまりありません。 PBR:1倍
- 株価が5千円の場合、BPSが5000円だからお得??! PBR:0.5倍
しかし、3の事例には二パターンあります。
1.資産が1億円持っている会社でも利益が赤字の場合、PBRがBPSを下回ります。
またPBRが1倍の場合でも、株価が下がり続けるリスクがあります。
2.一方で、資産が1億円ある企業があっても全体的に不景気の場合や投資家にとって他にいい案件があるとき、BPSがPBRを下回ります。
このパターンの場合、IRに問題が無ければ株価が上がる可能性が非常に高いです。
PBRによるチャンスの見分け方
PBR1倍未満の株がある場合、時間はかかりますが、少なくとも1倍には近づく可能性がある為、チャンスです。
加えて、株価がPBR1倍になる値に近づいてきた場合、IRなどで財務、市場に問題が無ければ投資のチャンスです。
ROE:自己資本利益率 :お金の使い方がうまいかどうか
投資されたお金でどれだけ効率良く利益をあげたかを表したものです。
例えば、投資家が10億円投資したとします。この時、純利益が2億円だとします。
つまり、10億円の投資に対して20%のリターンが返ってきています。
これが ROE=20% となるわけです。
では次の例はいかがでしょうか?どちらの会社がROEが大きいでしょうか?
- 総資産が50億円で負債が40億円、株主資本が10億円で当期純利益が2億円
- 総資産が50億円で負債が10億円、株主資本が40億円で当期純利益が2億円
答えは1です。
10億円を使って2億円が返ってきていますが、2は40億円を使って2億円が返ってきています。
つまり、ROE = 純利益/株主資本
ROEが大きければ大きいほどお金の運用がうまいといえます。
※注意 :報告上の値
EPSやPERがいい値でも、
企業が商品を納品して、後払いで処理した為にその分の売上が売掛金として処理されたとします。しかし、納品先の企業が倒産した事で、下方修正申告又は倒産せざるを得ないなども十分にあり得るため
絶対にCF計算書の営業CFを見てください。ここで本業が儲かっていれば下方修正申告や黒字倒産といったリスクを防ぐことができます。
投資するとき、
- 現状を表す企業の営業CFをまず、見る
- その中でリスクの少ない会社を探す
- そこで見つけた企業から未来を表すチャートで儲かりそうな会社を探しましょう
- そこから買い時を調べ上げましょう
自己資本比率:自分の所有する資本割合
自己資本比率とは企業の資本の中で、企業自身が所有する資産の割合を表したものです。
ここでの割合が50%以上であれば、倒産リスクは非常に小さいといえます。
逆に人から借りた資産の割合が大きいと倒産リスクは高いです。
勿論、これは業界によります。不動産業界の場合、10%代であることはよくあります。
今回は以上です。
如何だったでしょうか?次回はWeek33 Part1 株価チャートについてです。
ご精読ありがとうございました。では・・・