Week35 先物投資
皆さん、こんにちは!今回は先物投資についてです。
まず、デリバティブとは先物やオプション、スワップなどを含めた最先端の投資の事をいいます。
では何故あるのでしょうか?
それは投資家を飽きさせないためです。そして、他者との差別化を図るためでもあります。
1.先物について
証券会社やオンライン証券で買うことができます。
ではどういった形で取引されるのでしょうか?
例えば、新型のパソコンが売られるとします。
このパソコンをほしい人が10万円で予約券を購入します。
実際、販売されると価格は15万円でした。故に5万円で購入する事ができます。
パソコンだけでなく、作物も同じです。その年で豊作か不作かは分からないわけです。
だから半年後、1年後にいくらで買うという予約をするのです。これが先物投資です。
2.先物投資の種類
- 株価指数先物投資
- 金利先物投資
- 債券先物投資
- 通貨先物投資
- 商品先物投資
- 排出権先物投資
- 電力先物投資
などがあります。
例えば、作物が今年に豊作か不作かわからない時、農家はファンドと呼ばれる保証会社と契約を結びます。保証会社は証券化して証券会社に先物取引として市場に出回ります。ここで投資家から得たお金を農家の補償金として確保します。
しかし、農家としては、高く売れたのに安く売ってしまったといったリスクや
投資家としては安く買えたのに高く買ってしまったなどの相互不利益が生じます。実際にここで得をするのは結局手数料ビジネスの証券会社になってしまいます。
先物投資:買い手側の視点
消費者A:オレンジが欲しい
生産者B:今年豊作か不作かわからない
消費者A:じゃあ、100円で予約券ください
半年後・・・
消費者A:やっぱり必要なくなりました。
消費者C:私110円で買います。
結果、消費者Aは10円の得
先物投資:売り手側の視点
マーケットでオレンジが1個100円だとします。
生産者A:今年はオレンジが豊作かもしれないと予測を立てる、そしてオレンジ1個100円の予約売買券は持っています。
1年後・・・
マーケットでオレンジが1個50円になりました。
結果、生産者Aは100円で売る購入者がいるので50円の得があります。
一方で、
マーケットでオレンジが1個120円になりました。
結果、生産者は100円で絶対に売らなければいけないので20円損します。
つまり、先物取引は売り手と買い手ともに必ず取引しなければなりません。キャンセルはできません。
3.オプション取引
オプション取引とは、自分が得をする時のみ売買できる取引のことです。
例えば、
リンゴ1個を100円で買える購入券があるとします。この購入券を10円で買ったとします。
つまり、10円で100円で購入できる権利を買ったとします。
しかし、半年後・・・
スーパーでリンゴが1個50円でした。この時、買い手はこの購入券を放棄できます。
つまり、オプションとは自分が負けない為の保険料のことです。
- 先物取引(絶対キャンセル不可)
- オプション取引(キャンセルは自由)
先物取引とオプション取引で共通しているのは、購入券自体は売買自由であることです。
この購入券を持っていく際、お店側は必ず購入券での値段で商品を売らなければなりません。
更にオプション取引には2種類あります。
4.オプション取引:コールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)
- コールオプション(買う権利)
リンゴを100円で買えるチケットを10円で買った。
結果、市場でリンゴ1個150円でした。この場合、得なので権利行使を行います。
一方で、市場でリンゴ1個50円でした。この場合、損なので権利放棄します。
- プットオプション(売る権利)
リンゴ1個100円で売れるチケットを10円で買いました。
結果、市場でリンゴが1個150円でした。この場合、売り手にとって損なので権利放棄します。
一方で、市場でリンゴが1個50円でした。この場合、売り手にとって得なので権利行使を行います。
では・・・
Q1.買い手側
リンゴ1個100円で買えるチケットを10円で買いました。
結果、市場でリンゴが85円になったとき、いくら損でしょうか?
A.10円の保険料のみが損となります。
Q2.売り手側
リンゴ1個100円で売れるチケットを10円で買いました。
結果、市場でリンゴが85円になりました。いくら得でしょうか?
A.100-85-10=5 よって5円特になりました。
5.スワッピング:交換すること
スワッピングとは交換取引のことです。
種類は以下のようにあります。
- 金利スワップ
- 通貨スワップ
- クーポンスワップ
- エクイティススワップ
- コモディティスワップ
例えば、
A社:変動金利(但し、今年は5%)、借金100億円・・金利上昇の不安、固定金利にしたい・・
B社:固定金利5%(毎年)、借金100億円・・変動の金利下降の期待、固定に対する不満・・
このように双方の利害が一致していれば、
金利スワッピングを行う事ができます。
行った結果、
A社:借金100億円、変動金利(但し、今年は5%)、⇒固定金利
B社:借金100億円、固定金利5%(毎年) ⇒変動金利
以上のようになります。これがスワッピングです。
如何でしたでしょうか?これで投資シリーズは終了です。
次からはマーケティングにテーマが切り替わります。
ここまでご精読ありがとうございました。
では・・・Sem2 Week1 でお会いしましょう!!